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デニムクリーニング

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高級ブランドデニム&ジーンズ

デニムのこだわり



デニム製品について
デニム全般は、綿製品で履きこんでいくと、その人の体に沿ってウエスト、腿とかヒザ周りの生地が伸びるが、洗うことによりそれが再度リセットされ、洗濯後はタイト(きつく)になる。
そしてまた履くと体に馴染んで伸びる。
そんなことを繰り返し経年劣化を楽しむアイテムでもあります。

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インディゴ染め(バット染料)のデニムは水洗いで、洗濯機の水が、薄黄色もしくは紺色の色落ちをします。
洗わずに3か月履きこんだだけでも、摩擦により色落ちするくらいです。
従って他のものと一緒に洗えず、デニムの所有者の洗い方には大きく「裏返し派」と「表派」が存在します。

@裏返し派
メリハリのある色落ちを目指す人。
色落ちが摩擦でひどくなる。
色むらが発生することをなるべく避ける。
A表洗い派
ジャブジャブ洗って、タンブル乾燥もあえて!
(セルベッチ(サイド縫い合わせの割の部分)のあたり、縫い合わせのパッカリングを楽しむ人もいる。)

 

デニムと言えばインディゴ染め

インディゴ染めとは

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インディゴ染めを制する者が、デニム洗いを制する。
インディゴ染めは大きく2つに分かれます。
「天然藍染め」と「合成藍染め」で現在では多くは合成が使用されています。
「天然藍染め」について
人類の歴史上ものすごく古くから使用されている染め方です。
読み方は「インディゴ」「インジゴ」どちらのも良いようで、藍の色素はインジゴ(indigo)と呼ばれるようで、この語は元来「インドから来たもの」という意味だそうです。
インジゴを生み出す植物(藍植物)には種々あり、主なものは次の4種類です。
@ 日本で用いられているタデ科の蓼藍(タデアイ)
A 沖縄や東南アジアで用いられているキツネノマゴ科の琉球藍
Bインドや中米などで栽培されるマメ科コマツナギ属のキアイやナンバンコマツナギ
C 欧州で使われてきたアブラナ科のウォード
伝わった地域の同じような特性の植物が使われていたようです。

天然インディゴがどうやって染められているか?

ステップ1

藍の植物の葉「インジカン」緑色

ステップ2

粉砕する。乾燥させる。
「くすも藍」といい焦げ茶色でこのままだと水に溶けない。

ステップ3

酵素と木灰汁(アルカリ)を混ぜて発酵させる(インジカンを還元する)焦げ茶色。
「インドキシル」という物質になりアルカリ性の水に溶けるようになる。薄緑色になり染められる状態になる。

ステップ4

生地に染めた状態で空気に触れさせ酸化させ「インディゴ」になる。
これで藍色になる。

ステップ5

好みの濃さまで、染色と酸化を繰り返す。

この「還元」という、化学変化させて染めるので、インディゴが「バット染料」と言われる由縁なのです。
日本では「建て染め」と言われてます。
インジゴは本来、水に溶けないが、一つ手前の「インドキシル」までは水に溶かすことができるので、化学的に一回戻して染められているます。
天然藍の染めは非常に手間がかかり、発酵が不安定だったり、染めむら出るので、きれいに染め上げられる繊維は貴重なのです。

「合成藍染め」について

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合成藍染めは産業革命時代、日本だと江戸時代後期〜明治初期ぐらいに発見されました。
イギリスの産業革命時に石炭を使用し、鉄鋼業や蒸気機関が発明、盛んとなった時代です。
石炭は機械化で一気に使用されるようになりました。
そこで石炭からコークスを抽出した後に、コールタールという副生成物というか大量のゴミのようなもの出現し、「この産業廃棄物どうするのだ!」となったようです。
これはどんな成分なのか?ドイツの化学者A.バイヤーが分析して調べ、その中に「インディゴ」が大量に含まれていることを発見し、産業廃棄物からインディゴだけを抽出し、「インディゴ・ピュアー」をいう製品を開発しました。
生成された製品の藍(インディゴ)の含有量が、ほぼ100%なので、「ピュアー」と名付けられたようです。
そして葉っぱから取るのと全く同じ成分からこれを「合成藍」というようになりました。
このバイヤーさんはノーベル賞化学者であり、「酵素で発酵させて還元する?」「灰でアルカリ水作る?」は非効率的と考え研究。
薬品であるハイドロサルファイト(還元剤)と水酸化ナトリウム(アルカリ)を使用し、効率よくに染色できる染料を開発しました。
天然藍は駆逐され、合成藍が主流となり、作業着として大量生産できるデニム製品が庶民のものとして出回ったのです。

デニムの洗いについて

デニムって洗ったほうが良いの?洗わないほうが良いの?

デニムの価値は、「色落ちによって価値が決まったり」「価値が上がる」ものもあります。
「縦落ち」「ハチの巣」「ヒゲ」などデニムの色落ちや白化を気にすると、洗わない方がよい説もあるが、洗わないと次のようなデメリットもあります。

  • 不衛生。
  • 汗の成分で雑菌が増殖し臭いの原因となる。
  • 汗や汚れで、綿繊維が固くなり、劣化・摩擦され穴が開きやすくなる。

ではどうせデニムは作業着の原点なので「じゃぶじゃぶ」洗えばいいじゃん!というご意見もありますが、ユーズド感、生地を削ったり、薬品で焼いたり、破いた製品もあり、最近はそういう製品が売れ筋になっております。
したがって、使用・洗浄によって色落ちするのはなるべく避けたいという製品も多いです。

  

デニム専用洗剤を使用して家庭で洗うのと三共クリーニングで洗うのと何が違うの?

市販で高級デニム洗剤が販売されています。
これは肌に優しい成分(ここが高価な理由)でマイルドに洗って、インディゴの色落ちをなるべくさせないことが目的と考えます。
そこで色落ち防止と中性洗剤で洗うのが基本です。そこで三共クリーニングがあえてクリーニングのプロとして何ができるか考えると・・・

  • 汚れを落ちはよくない。
  • 臭いを取り除く、予防の除菌・抗菌剤は入っていない。
  • 防縮剤は入っていない。
  • 移染防止剤が入っているかわからない。

この点を補いメンテナンスを行います

当社で行たデニム専用洗剤「BEYONDEXX」の洗浄比較実験の動画

ウエット表示試験

デニムクリーニングの流れ
(なるべく色落ちさせない方法)
当社は、色落ち、ダメージを
避ける派の洗い方です。

1、前処理

前処理

汚れのひどいところは、事前にシミ抜き処理を行う。

2、洗い準備

洗い準備

デニムのボタンとチャックは〆て洗う。
ボタンによる当たりをなくす。
裏返した状態にする。
表面の摩擦による脱色を抑える。
洗濯ネットに入れる。
洗濯機の内胴にぶつかって摩擦が発生して色落ちが発生する。

3、洗い

洗い

インディゴ染めをなるべく落とさないため中性洗剤を使用する。
(アルカリ性洗剤はインディゴ染めを多く流失してしまうため、洗剤に含まれる蛍光増白剤も白化の原因の一つなので不要)同時にフィックス剤(色止め)、移染防止剤、防縮剤を併用する。
30℃〜35℃程度のぬるま湯で洗う。(洗浄力を補う)
洗浄は機械力は弱洗いで10分以上の洗浄。

4、脱水

脱水

基本は裏返したまま、絞りは弱で、1分程度の甘絞りで取り出す。
絞りによる脱色と摩擦は避ける。
中間脱水は機械力弱。
すすぎは2回各々2分程度。
機械力弱。
すすぎ時に、除菌抗菌加工剤(臭いを発生を抑制)を加える。
できる限り漂白剤は使用しない。
アルカリ性に傾けすぎると、インディゴ染料が出やすくなる。

5、乾燥

乾燥

綿繊維が多分に使用されているデニム製品なので多少の収縮が避けられない。
静止乾燥機で乾燥する。
家庭洗濯である天日干しの紫外線を避けるため、紫外線により染料が変色、脱色するのを抑える。
裏返しのまま逆さに干す(裾を上にして)
腰回りの方が重いので、自重で伸ばしながら干す。
なるべく収縮しない干し方。
手で縫い合わせ部分をよく伸ばす。
絞りシワのある部分は、濡れた状態のまま、手でよく伸ばしておく。(手で伸ばす作業を手アイロンと言います。)
タンブル乾燥機は摩擦で色落ち、収縮するので使用しない。

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